
戦略としてのデザイン、未来への投射 ー ミラノ工科大学で再定義する「デザイン」
2025年10月より、ミラノ工科大学のPOLI.designによる社会人向け修士課程「Specializing Master in Strategic Design」を受講している。大学院でシステムズエンジニアリングを学び、システムデザイン(Systemic Design)の教育・実践・研究に携わって10年。新たな知見を求めてイタリア・ミラノへと拠点を広げ、現在は東京との二拠点生活を送っている。
10年ぶりとなる体系的なインプットは極めて刺激的で、特に直近2ヶ月の講義は濃密なものだった。12月に実施された「デザイン思考」をテーマとする1日の講義とワークショップは、これまでの経験と深く共鳴し、乾いたスポンジが水を吸い込むように、自分の中に深く染み込んでいく感覚があった。幸いにも年末の業務でアウトプットの機会を得たことで、周辺リサーチと共に「意味のデザイン」としての理解を整理できたことは大きな収穫だ。
そして1月、本コースの中核をなす「Strategic Design」「Service Design」「Product Service System」の講義が続いている。デザインがいかにビジネスにおいて不可欠な要素であるか。その語源から紐解き、現代ビジネスにおける意義がかつてないほど高まっていることを改めて実感している。膨大な研究と論理に裏打ちされたこれらの知見を、Strategic Designの世界的権威から直接学べる機会は、まさにこのコースの醍醐味に他ならない。今回は、この部分について記録を残す意味で少し深ぼってみる。
目次
「描くこと」から「未来を投げかけること」への転換
語源に潜む「策略」
成功の尺度は「インターフェース」における摩擦の解消
制約こそが「システム思考」を加速させる鍵
誰もがデザイナーである:科学とプロフェッショナルの境界線
VUCA時代を切り拓く「デザイン・クルトゥーラ」
終わりに




