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「デザインとビジネスの交差をイタリアで学ぶ旅」実施報告&次回プログラム案内イベント

イベント概要と目的


2024年12月9日(月)、麻布台ヒルズ Tokyo Venture Capital Hubにて、「デザインとビジネスの交差をイタリアで学ぶ旅」 実施報告&次回プログラム案内イベントを開催しました。本イベントは、2024年9月にトライアルとして実施したイタリア北部・ランゲ地方とミラノを巡るプログラムの成果を共有するとともに、2025年5月から本格始動する次回プログラムの概要をご紹介する目的で行われました。
当日は、著書『新・ラグジュアリー:文化が生み出す経済10の講義』などで知られる安西洋之氏(De-Tales Ltd. ディレクター)をはじめ、本プログラムを企画・運営する弊社knots associates株式会社の渡辺今日子(取締役COO)らが登壇。企業担当者やデザイナーから学生の方々まで30名を超える参加者が集まり、トライアルプログラムで得た学びや、次回の展望について熱心に意見交換を行いました。

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トライアルプログラムのポイント


(1)テーマ:「テリトーリオ」を体感するイタリア北部の旅

本プログラムは、イタリア北西部のランゲ地方とデザイン都市ミラノを訪問し、「地域産業・文化・歴史が結びついた地域アイデンティティ(テリトーリオ)」を肌で感じることを重視しています。ランゲ地方はワインの産地として有名ですが、中小企業が独自のデザインやブランディング手法を駆使し、世界市場で成功を収めている事例が数多く存在します。

(2)訪問先と内容

  • ランゲ地方:
    • ポストモダンの象徴として知られるGufram、Memphisを復活させているItalian Radical Designの拠点を視察。
    • 地元企業や行政、観光局、食科学大学(ガストロノミー学部)を訪問し、「地域を丸ごとデザインする」実例を学習。
  • ミラノ:
    • 歴史的建築・デザインミュージアムや美術館巡り(自由散策)
    • ミラノ工科大学デザイン学部のAlessandro Biamonti准教授によるデザインレクチャー
    • イタリア流デザインアプローチと西海岸型デザイン思考の違いを議論
      こうした現地体験を通じ、単なる「視察」ではなく「実際に足を運んで地域の息づかいを感じる」学びの場を創出することが大きな特徴です。

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参加者の声


今回のイベントでは、トライアルプログラム参加者が実際の体験談を共有しました。中でも印象的だったコメントをご紹介します。

  • 「自分軸から始めるビジネス」
    ある参加者は「イタリアの企業はまず“自分のやりたいこと”が起点となり、それが結果的に地域や社会に受け入れられてビジネスとして拡大していく。日本ではまず上司や組織の方針ありきで、個人の意思は後回しになりがち」という気づきを語りました。
  • 「全体を見通す“デザイン”の力」
    「イタリアのデザインには、建築から家具、都市開発までを統合する視点がある。これはシステム思考と似ていて、単にプロダクトを美しくするだけでなく、地域経済や文化を含む“全体”を捉えるアプローチだと感じた」という意見も。
  • 「対話を重視する文化」
    学生の参加者からは「電車や食事の場でさえ、イタリアの人々は常に会話をしながらお互いの考えを磨き合っている印象を受けた。これが自分の価値観の確立や、ビジネスアイデアの発展につながるのではないか」との声が上がりました。
  • 「学びの起点は行動にあり」
    トライアルプログラムに参加した別の方は「事前に調べて頭で理解するだけでなく、実際に現地を訪れ、自分の五感を通じて初めて“気づき”が生まれた。そこに今後の課題を発見するヒントがあった」と強調していました。
    現地を体感しながら得た「デザインとビジネスの交差」への新しい視点が、参加者一人ひとりの声として響いてきたことがうかがえます。

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次回プログラムへの展望・実施概要


(1)2025年5月、本格プログラムが始動

前回はトライアルとして短期間・少人数で実施しましたが、次回は以下の日程・内容でより充実した体験を提供します。

  • スケジュール案 (暫定版)
    • 5月25日(日) アルバ着
    • 5月26日(月)~5月28日(水)
      • ランゲ地方各ステークホルダー訪問(5~6箇所)
      • 地元企業・行政担当者との交流
    • 5月29日(木) ミラノのミュージアム巡り(自由散策)
    • 5月30日(金) ミラノ工科大学での特別講義・ディスカッション


(2)プログラムの狙い

  • 地域経済とデザインの関係性をさらに深掘り
    行政や観光局だけでなく、ワイナリーや中小企業、イノベーションハブなどを訪問し、現地の方々との対話の時間を拡大予定。
  • 参加者の“実践”を後押しするしくみ
    研修終了後もフォローアップを行い、各企業や個人が本来抱える課題にどう取り組めるかを考察する場を設ける計画です。
  • ミラノ工科大学でのデザインレクチャー&ワークショップ
    イタリアにおけるデザイン思考の本質と、日本企業が参考にできる具体的アプローチを学ぶ絶好の機会となります。

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新たな一歩へ向けて


今回の実施報告&次回プログラム案内イベントでは、「なぜイタリアなのか」「なぜランゲ地方とミラノを掛け合わせるのか」という疑問に対し、参加者がリアルな体験から得た多面的な気づきが示されました。そこには、単なる「観光」や「製品デザイン」の枠を超え、地域・文化・産業を包括的に捉えるデザインの要素が詰まっています。
本格プログラムが始動する2025年5月には、より多くの企業や個人がこの独自の学びを体感し、ビジネスや地域活性化のヒントをつかんでいただきたいと考えています。「自社の成長の手がかりをつかみたい」「日本の地方が抱える課題に新しい風を吹き込みたい」とお考えの皆様と本プログラムでご一緒できることを楽しみにしております。

 

 

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    email: secretariat@knotsassociates.com 
    knots associates株式会社 渡辺 または大西

 

  • 主催:
    knots associates株式会社 ( https://www.knotsassociates.com/ )
    De-Tales Ltd. ( https://www.de-tales.com/ )
    プログラム詳細その他ご質問は上記連絡先までお気軽にお問い合わせください。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 

 

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